動画編集者のJPです。
これから動画編集の仕事を始めてみたいと思ってる方に向けて、今回は『動画編集の仕事の流れ』について、実際に僕が行ってる流れについて説明していきます。
仕事を受注した後の進め方が分からない…
という方は、今回の記事を参考にしてみてください。
仕事の流れを順番に沿って解説していきます。
- 目次 -
動画編集の仕事の大まかな流れ
まず、動画編集の大まかな流れについて先に説明しておきます。
動画編集といっても、案件によっては企画や撮影なども行います。
ですが、今回はこれから動画編集を始める人に向けての記事になるので、『編集のみ』の業務内容とします。
その場合、大まかな流れは次の通り。
①営業
②条件の設定・契約
③編集に着手
④仮納品
⑤修正
⑥納品
⑦請求書の発行
初取引の場合、基本的にはこの①〜⑦までの流れになります。
例えばこれが既存のクライアントで、月契約などをしてる場合は2ヶ月目からは③〜⑦を繰り返すような形になります。
具体的にそれぞれの内容を見ていきましょう。
動画編集の仕事の具体的な流れ
①営業(案件獲得)
新規の案件を獲得するための営業活動を、まずは最初に行う必要があります。
案件獲得の方法については過去の記事で話してますので、詳しくはそちらをご確認ください。
感覚的にですが、日々の業務のうちの1〜2割は案件獲得のための仕事をしています。
例え目先の案件に困っていなくても、日頃から案件獲得の動きは続けた方がいいです。
理由は、既存の案件が突然終了したりする可能性を考えて、新しい収入の柱を作る準備をしておくためです。
1つや2つの大きな案件に依存してしまうと、突然契約を切られた際に急に収入が止まります。
そこで急いで案件獲得に走っても、また時間がかかってしまうので、普段からその準備が必要になってきます。
②条件の設定・契約
営業活動を経て見込み客を見つけて商談が進めば、具体的な条件面を設定していきます。
お客さんと自分との間で条件の合意が取れれば、契約に進みます。
この時、あらかじめ決めておいた方がいい条件は次の通り。
・本数
・担当範囲
・金額
・制作スケジュール / 納期
・納品方法
・支払日
・そのほか条件
などです。
この辺を先に決めておかないと、後にトラベルに発展する原因になります。
この辺が決まれば、簡易的な契約書を作成します。
低単価の案件とかであれば、特に契約書のやりとりをせずに案件に移ることも多々あります。
その際は自己責任で行うようにしておきましょう。
契約書はこちら側が準備する場合と、相手側が準備する場合がありますが、基本的には受注側が作成するのが一般的です。
契約書はインターネットで『動画制作 契約書』などと検索すればテンプレートが出てきます。
売り上げがたくさん上がり出したら弁護士に作ってもらうのも手ですが、最初のうちはこういったテンプレートをダウンロードして使うでもOKです。
(僕は実際にそうしていました。)
テンプレートをダウンロードして、上の条件を記載します。
契約書は今はもう手書きではなくオンライン契約が便利なので、ほとんど紙ではやりません。
クラウド契約をお勧めします。
③編集に着手
契約が終われば、具体的に案件に着手し始めます。
担当範囲が編集のみであれば、撮影したデータなどを先に受け取ります。
そうして先で決めた納期までに編集を終わらせます。
納期の期日ギリギリで終わらせるのもいいですが、できれば納期よりも早めに提出した方が「仕事がしやすい相手」と思ってもらえます。
『納期ギリギリに終わらせよう』と考えるのではなく、あらかじめ余裕を持って終わらせるようにしていきましょう。
④仮納品
編集が一通り終われば、仮納品を行います。
なぜ『仮』なのかというと、修正が入る可能性が大きいからです。
この時、やり方として多いのはYouTubeに『限定公開』としてアップロードしておき、YouTube上で動画を確認してもらうというやり方です。
この方法のメリットは、相手側がいちいちダウンロードしなくても良いということです。
こちらの作業が一手間増えてしまいますが、基本的には相手側がやりやすいやり方を優先します。
この時、YouTubeで送るデータを『プレビュー』などと言います。
一旦こちらで作成をしたものを見てもらい、修正内容をフィードバックしてもらって、修正作業に移ります。
⑤修正
仮納品後に、修正の指示があればできるだけ早めに修正対応します。
修正の内容には、こちら側の不備(誤字・脱字など)で修正が入る場合と、デザイン面で相手の希望で修正が入る場合があります。
明らかにこちら側の不備で修正指示が来た場合、『失礼致しました』『申し訳ございません。』など謝罪の意を一言伝えておく方がいいです。
⑥納品
『プレビュー』でOKが出れば、データを納品します。
納品方法は事前に確認しておくといいでしょう。
・YouTubeに直接アップする
・ギガファイル便などを使う
・そのほかデータ共有サービスを使う
など、納品の方法は多岐に渡ります。
納品の方法も、こちら都合ではなくクライアントがやりやすいやり方に沿うのが一般的です。
⑦請求書の発行
最後に、納品が完了したら請求書を送りましょう。
月契約の場合は月末か翌月にまとめて送ることも多いです。
請求書は今の時代はメールやチャットなどでPDFファイルを送るだけで済むことも多いです。
体制の少し古い大手の会社とかであれば、『原本を郵送ください』という依頼が来ることもあります。
その際は請求書を印刷して封筒に閉じて郵送することもあります。
請求書の作成も、『請求書 テンプレート』とGoogleで検索すればたくさんのテンプレートが出てきます。
最初はこのテンプレート通りに沿って作成する形で大丈夫です。
ただし、テンプレートのファイルそのままの形式(.wordや.excel)などで送ってしまわないように注意しましょう。
請求書は .pdfで書き出してから送ってください。
中には例外も…
以上、動画編集の仕事の流れについて説明しました。
基本的には上の流れで進みますが、クライアントによっては少し異なる部分もあります。
なので、その場合は柔軟に対応できるようにしておきましょう。
稀に、『JV型(成果報酬型)』でお願いしたいと言われることもあります。
成果報酬型とは、実際に利益が出ればその利益を折半するというものです。
YouTubeの場合は、YouTubeで収益が出えるようになればその収益を割合に応じて分配するというようなものです。
基本的に悪くない条件のように思うかもしれませんが、このやり方は基本的には失敗する(受け取れずに終わる)前提で考えておいた方がいいです。。(機会あれば別記事で書きます)
また、このサイトでは動画編集者としてのゼロからイチを詳細に記した『動画編集者へのロードマップ』も無料で配布しています。
興味ある人はそちらもチェックしておいてください。