動画編集の初心者が選ぶべき編集ソフトを目的別に紹介します

 

初心者にお勧めの動画編集ソフトは?

今日はそんな質問に、動画編集者として1000本以上の企業の動画を制作してきた僕が解説します。

これまで色んなソフトに触れてきた経験から、あなたの目的に合わせた初心者向けの動画編集ソフトをご紹介します。

 

- 目次 -

初心者の編集ソフトの選び方


まず、これから動画編集を始めようと思った方が編集ソフトを選ぶ際の選び方について解説します。

目的によって異なる 

初心者が選ぶべき編集ソフトは『そもそも何のために動画編集を行うのか?』という目的によって異なります。

目的を大まかに分けると、次3つに分けられます。

 

動画編集をする目的


・動画編集を仕事にしたい人

専業・副業に限らず、編集案件を受けてお金を稼ぐのが目的

・自社の動画を制作したい人
自社のサービスなどを宣伝するためや、マーケティング活動において使う動画を自分たちで制作する目的

・趣味で動画編集したい人
お金を得ることは考えておらず、ただ趣味や思い出の記録として残すのが目的

 

まずは自分が上の3つのどれに当てはまるかを考えてから、読み進めるようにしてください。

後ほど、それぞれの目的別に、おすすめの動画編集ソフトを紹介していきます。

有料ソフトか、無料ソフトか

編集ソフトは有料のものと無料のものに分かれます。

もちろんですが、クオリティ高い動画を作りたいなら有料のもの、クオリティに拘らないのであれば無料のソフトでも問題ありません。

先ほど述べた目的別で分けるとすると『動画編集を仕事にしたい人』は有料ソフトが必須です。

仕事としてやる以上はここは妥協しない方がいいでしょう。

ソフトによって操作方法もかなり異なるので、学習の段階から有料ソフトを使いはじめて慣れておくことが大事です。

『自社の動画を制作したい人』『趣味で動画編集したい人』は有料のものでも無料のものでもどちらでも構いません。

クオリティ高いものを作りたい or 効率的に作業を進めたいのであれば有料ソフトを、クオリティには特にこだわらずお金をかけたくなければ無料のものでもOKです。

 

 

初心者におすすめな編集ソフト


では具体的にどのソフトを使えばいいのか、実際に動画編集を仕事にしている僕の観点で詳しく説明していきます。

 

動画編集を仕事にしたい人

動画編集を仕事にしたい人で、これから始める人は『Premiere Pro』『AfterEffects』の2択でしょう

 

Premiere Pro / Adobe
https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html

月額2,728円

 

AfterEffects / Adobe
https://www.adobe.com/jp/products/aftereffects.html
月額2,728円

 

これらは2つとも同じ会社(Adobe社)から出ている有料ソフトです。

世の中にいる動画クリエイターの大半はこのどちらか、もしくは2つとものソフトを使用しています。

Premiere ProとAfterEffectsの違い

『Premiere Pro』はカメラで撮影した映像素材や写真素材などを編集するのに向いています。

普段よく見る数分間のテレビ番組、YouTube番組などの編集は『Premiere Pro』で出来てしまいます。

『AfterEffects』は動きの激しいアニメーション動画を作るのに向いています。

具体的には数秒間のYouTubeのオープニング、テレビCMやプロモーションビデオなど、短い時間で色んなアニメーション(エフェクト)を使って動きのある動画を作るイメージです。

ですが、『AfterEffects』は少し難しいので、初心者は『Premiere Pro』を使った編集から入るのをお勧めしています。

『Premiere Pro』の方が簡単なので、まず『Premiere Pro』から始めて、表現の幅をさらに広げたくなったら『AfterEffects』を使うのも良いでしょう。

なぜこの2つがいいのか?

まず前提として、世界のクリエイターに支持されているAdobe社が出すソフトはかなり自由な表現かつ効率的に制作が進められます。さらに日々アップデートされていくので、段々と使い勝手がよくなってきます。

もう1点、仕事として動画編集をする際に『Premiere Pro』と『AfterEffects』をお勧めしている理由は、分担作業が可能だからです。

分担作業とは、1つの動画を作るのを数人で段階ごとに分けて行う作業です。動画編集の仕事をしていると、こういう案件も多くあります。

動画編集をする際、作業を分担するとなると作業者の編集ソフトを同じものを使ってる必要があります。

例えば、『Premiere Pro』を使ってる人と『Final Cut Pro』を使ってる人では編集の分担作業ができません。

今やほとんどの動画クリエイターは『Premiere Pro』と『AfterEffects』で仕事をしているので、分担作業を担うためにも仕事でやるならこのどちらかの仕様をお勧めしています。

自社の動画を制作したい人

仕事で使う自社の動画を作りたいという場合には、ある程度質の高い動画が作れることが前提になります。

あまりに質素な動画だと自社のブランドの低下やマーケティング効果の低下に繋がってしまいます。

ですので、初心者でもある程度の動画が作れるを前提に2つの編集ソフトをお勧めしています。

その2つが以下です。

・Premiere Pro
・Final Cut Pro(Mac)

Premiere Proについては先ほど詳しく述べているので割愛します。

よくPremiere Proと比較して並べられがちなのが、Appleが出しているFinal Cut Proです。

Final Cut Pro(Mac)
https://www.apple.com/jp/final-cut-pro/
36,800円

Final Cut ProはMac専用ソフトで、Macに標準装備されているiMovieの上位版です。

僕もこれを使ったことがあるのですが、操作性としてはPremiere Proよりも簡単で、初心者でも使いやすいです。

ただその分、自由度な表現はPremiere Proの方がしやすいです。

なので、こだわりが強いクリエイター気質の人はPremiere Proの方が良いでしょう。

とにかく簡単に効率的にそこそこ質の高い動画を作りたい場合はFinal Cut Proでも問題ありません。

料金体系の違い

Premiere Proはサブスクモデル(月額課金)なのに対し、Final Cut Proは買い切りで最初にお金を払えば月額費用はかからずに永久に使えます。

料金体系の違い

・Premiere Pro:月額2,728円
・Final Cut Pro:36,800円

 
どちらも無料体験版が数週間使えるので、迷ってる方はどちらも体験からスタートしてみるのもいいかもしれません。

 

趣味で動画編集したい人


趣味で動画編集したい人は、正直どのソフトでも構わないと思います。

趣味でもある程度クオリティの高いものを作りたい場合は、上であげた「Premiere Pro」「Final Cut Pro」が表現の幅が広くて良いと思います。

「Premiere Pro」が使えると副業として動画編集を取り入れるスキルが身につくので、興味ある人は「Premiere Pro」に慣れておくのもお勧めです。

趣味レベルなので編集ソフトにお金はかけたくないという人は以下で無料の編集ソフトをいくつか紹介しておきます。

iMovie

https://www.apple.com/jp/imovie/

先ほど紹介したFinal Cut Proの下位版です。

操作性はとても簡単で、初心者の方でも慣れればすぐに使うことができます。

ですが、表現の幅としては狭めで、テロップなども決まったフォーマットのものしか使えません。

映像素材を切りはりしたり、ちょこっとしたテキストを入れる程度であればiMovieでも問題なく使えるでしょう。

Shotcut

https://shotcut.org/

アメリカ初の編集ソフトで、無料ですが多機能に使えます。

YouTube制作などに必要な最低限の編集はこちらもソフトでもできるでしょう。

ただし難点としては操作が難しいです。

慣れるまでは思うように編集が進まない可能性もありますが、無料なのでお試しに使ってみるのはありかもしれません。

 

初心者だからこそ先を見据えてソフトを選ぶ

目的から逆算し、先を見据えて編集ソフトを選ぶことがお勧めです。

動画編集はソフトによって操作性が大きく異なるので、一旦別のソフトに慣れてしまうと、別のソフトを使うのに苦労します。

初心者だからこそ、まだどのソフトにも慣れていないので、よくも悪くも操作性を身体に習得させやすいです。

最初だからといって適当に選んでしまうと後からやりにくくなってしまったりするので、最初だからこそ先を考えてソフトを選ぶのが良いかなと思います。

スマホで編集をしたい人向けにはお勧めのスマホアプリの記事も書いているので、ご参考までに。

 

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