動画編集者になるために資格は必要?【資格より大事なことを教えます】

 

「動画編集を仕事にしたいけど、何か資格とか必要なの?」

たまにこういった質問を受けることがあります。

これから動画編集を習得し、動画編集者を目指す方の中にも同じ疑問を持つ方もいるかもしれません。

これまで動画編集者として1000本以上の企業の動画を編集してきた筆者が、動画編集者と資格について詳しく解説していきます。

 

- 目次 -

動画編集を仕事にするには資格が必要?

そもそも動画編集には資格が必要なのか?取るならどういった資格を取るのがいいのか?

 

結論=動画編集に資格は必要なし

 

結論から言うと、動画編集に資格は必要ありません。

動画編集についてはどうしても専門的な仕事と捉える方も多いようですが、資格思考の強い日本ならではの特徴に思います。

動画編集者には民間資格も国家資格も必要ないので、誰でも「私は動画編集者です」と名乗れば動画編集者になったと言えます。

ですので、もしこれから動画編集を始めようと考えているなら資格を取ろうとする必要はありません。

資格などがいらないからこそ、副業としても人気が高く誰でも始めやすいものだと言えますよね。

 

なぜ資格は必要ないのか?

なぜ動画編集に資格が必要ないかというと、動画編集においては資格よりも大事なものがたくさんあるからです。

動画編集はクリエイティブに関する仕事なので、「資格」として評価しづらい部分の方が多いです。

動画編集においては知識を身につける『座学』的な要素はほどんど必要なく、それよりも『クリエイティブセンス』が求められます。

抽象度が高く正解がない『クリエイティブセンス』を一種の資格として定めること自体が難しいといえます。

では、資格が必要ないのであれば動画編集者になるために必要な要素は何なのか?

 

資格よりも動画編集者に必要なものは?

動画編集者に必要なものは次の通り。

動画編集者に必要な要素
・スキル
・機材(パソコンとソフト)
・センス

かなりざっくりといえばこれらの要素に分けることができます。

スキルとセンスはやっていきながら身につけていくものなので、事前に準備として絶対的に必要なものは機材(パソコンとソフト)のみです。

ですので、機材(パソコンとソフト)さえあれば誰でも今日から動画編集者になることができます。

とはいえ、仕事がもらえる動画編集者にはスキルが必要です。

どういったスキルが必要なのかという具体的な部分を次に解説していきます。

 

動画編集で資格より重要なスキルについて

動画編集を仕事にする上で資格より大事なものは次の通りです。

動画編集に必要なスキル
 ・編集力
 ・デザイン力
 ・企画・構成力
 ・マーケティング力

順番に解説します。

 

編集力

言わずもがなですが、動画編集をする上で最も重要といっても過言ではないのがこの編集力です。

編集力には編集ソフトの操作を覚えるという意味と、クライアントの意に沿った編集ができるようになるという意味合いが含まれます。

編集ソフトの操作自体はそれほど難しくないのですが、クライアントの意に沿った編集ができるようになるためには経験が必要です。

例えばYouTubeの編集においては『視聴維持を高める編集』が必要になります。

編集力と単に行っても色んな意味合いが含まれるわけです。

 

デザイン力

動画編集とデザインは別の仕事に思われるかもしれませんが、動画編集者にとってデザインスキルはとても大事です。

分かりやすい例でいうと、動画編集で使う文字のフォント・サイズ・色味など、デザイン力がある人とない人では大きな差がつきます。

動画の全体的なテイストをデザインするデザイン力も資格以上にとても大事なスキルといえます。

 

企画・構成力

動画編集者として、動画全体の企画や構成ができる人は重宝されます。

編集ソフトの操作ができるだけの動画編集者はたくさんいますが、

動画の企画・構成ができる編集者が多くはありません。

企画・構成と動画編集がセットでできることで、一貫した動画の制作が可能になります。

余談になりますが、『水曜日のダウンタウン』などのテレビ番組の構成作家で有名な藤井健太郎さんは、番組の企画・構成をする作家ですが、編集にも携わるといいいます。
参考:https://miyearnzzlabo.com/archives/63926

理由は、自分の頭の中にある企画・構成を編集に落とし込むは他人にはできないからだそうです。

 

マーケティング力

なぜ動画編集者にマーケティングスキルが必要かというと、クライアントの意向を掴んだ編集が可能になるからです。

そもそもクライアントがなぜお金を払って動画編集を依頼するかというと、企業のマーケティング活動の手段として動画が必要だからです。

YouTube編集であれば、「YouTubeで集客したい・ブランディングしたい」という企業のマーケティング的な目的があります。

マーケティング力があれば、クライアントのこういった意向を汲み取った編集が可能になるので、動画編集者として大きな価値を出すことができます。

 

動画編集に関連する資格はないの?


最後に、とはいえ動画編集関する資格はないのか?という部分にお答えしておきます。

直接的な動画編集の資格ではありませんが、動画編集をする上で強みとなるであろう資格は次の通りです。

アドビ認定プロフェッショナル

アドビ認定プロフェッショナルは、動画編集が使っているソフトであるPremiere ProやPhotoshopに関する認定資格です。

アドビが公式で出している資格になるので、この資格を持っていると他の人よりもAdobe製品に精通していることが証明できるでしょう。

ソフトを使いこなすスキル=編集スキルではありませんが、ソフトを使いこなせるという面でいうと仕事をする上では強みなるかもしれません。

興味がある人はこちらを取得してみるのもいいでしょ。

https://adobe.odyssey-com.co.jp

 

他にも色んな民間資格があるようですが、正直この業界で働く自分も聞いたことがないような、いわゆる『資格ビジネス提供社』向けのものがほとんどだと思うので、特に取る必要はないでしょう。

 

まとめ:動画編集者になるのに資格はいらない

ここまでの話をまとめると、動画編集者になるために特に資格などは必要ありません。

資格取得をするくらいなら、1つでも多くの実績・作品を作った方が動画編集の仕事が舞い込んできやすくなります。

ただし趣味感覚でアドビ認定プロフェッショナルなどをとってみることはアリかもしれません。

資格を取ろうとするより先にスキルを高めるこそが、自分が動画編集者としてレベルアップするために必要な要素になります。

まずはしっかりと自身のスキル習得に時間を使っていきましょう。

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