『動画編集を仕事にしてみたいけど、実際に何をすればいいのか…?』
とお考えの方に、現在動画編集者として活動している筆者が実際に動画編集を仕事にするまでに行ってきたことを具体的にステップで解説していきます。
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動画編集の仕事内容
『動画編集』と単に言っても色んな種類があります。
企業のPR動画、YouTube動画、テレビ番組やCM、アニメーションやCGなど、、
動画編集にはさまざまな種類があり、仕事をする上での難易度も異なります。
特に最近ではYouTube編集やTikTok編集など、SNS発信用の簡易的な編集の需要の高まり、動画編集者になることが簡単になりました。
特にYouTubeの編集などは編集ソフトの操作が比較的容易でありながら、案件も豊富であることから、動画編集者としての人気も高まりを見せています。
実際に筆者も、YouTubeを主軸とした動画編集からスタートし、学習開始から半年後には売上で単月50万円を超えることができました。
一昔前までは動画編集を仕事にしてご飯を食べていくには数年の勉強と修行が必要だったかもしれませんが、
現在はステップをしっかりと踏めば動画編集を仕事をすることはさほど難しくないと自身の経験から言えます。
そこで今回の記事では、筆者が動画編集の学習を始めてから半年で月に50万円の収益をあげられるようになるまでに実行したステップなどを詳しく解説していきます。
動画編集を仕事にするまでの具体的なステップ
動画編集を仕事にするまでに踏んだステップは次の通りです。
②ホームビデオの編集
③収益は気にせず仕事をもらう
④自分の得意分野を見定める
⑤ターゲット層を定め営業を開始する
⑥紹介で案件が勝手に入りだす
⑦外注などを使いながら拡大していく
1つずつ詳しく解説していきます。
①動画編集ソフトの操作を覚える(〜3週間)
まず何よりも先にやるべきは動画編集ソフトの操作を覚えることです。
ここで使うべき動画編集ソフトはPremiere Proをお勧めしています。
初めは無料ソフトからと考える人もいるかもしれませんが、動画編集を仕事にする上で有料ソフトの使用は必須なので、最初から有料ソフトで習得するようにしてください。
Premiere Proは月額2,700円ほどで使用が可能です。
そして編集ソフトの操作を習得するために、編集の学習教材を購入するところからスタートしました。
動画編集スクールと言われるところも多くありますが、やはり数十万円と高額な費用がかかることや、本業があることを踏まえてスクールに通わない方法を選びました。
結果的に教材を見ながら学習する方法で2〜3週間ほどでソフトの使用方法を習得しています。
②ホームビデオの編集(〜1ヶ月)
編集ソフトがある程度使えるようになると、とりあえず動画を作ることが大事です。
自分の場合は、たまたま直近で家族旅行に行くことが決まっていたので、その様子を撮影して編集してVlog風の動画を作りました。
カメラは前から趣味で持っていたGoproというアクションカメラを使用しての撮影です。
(いま思えばとても稚拙な動画だったのですが、自分にとって記念すべき1本目だったこと、さらに両親が思い出ビデオとしてとても喜んでくれたので良かったです)
最初の動画を作るときに意識したことは、YouTubeなどで参考動画を探し出し、その参考動画の編集テイストを真似するということです。
慣れてくれば編集のテイスト(音楽・テロップデザインなど)はオリジナルで作れるようになりますが、最初の段階でそれらをゼロから生み出すのは難易度が高いです。
なので、まずはスマホでもいいのでとにかく撮影して編集してみること。
その際は参考動画を決めて真似する編集から入ることをおすすめしています。
③低単価 or 無料で仕事をもらう(〜1.5ヶ月)
こういう感じで最初はなんでもいいので動画を制作してみると、編集の方法はなんとなく分かってきます。
自分はこのタイミングで知り合いの個人企業から、動画制作の仕事をもらい始めました。
その時は正直に『編集を始めたばかりで実績がまだありませんが、金額は言い値でやるので動画を作らせてください』と頼みました。
そしてその後、無収入もしくは低単価でYouTube用の動画とイベントのダイジェスト動画を作成しました。
(イベントのダイジェスト動画は知り合いのカメラマンにイベントの様子を撮影してもらい自分が編集するという流れでした)
ここで大事なことは目先の収益に走らず、実績と経験を積むためにとにかく数本作らせてもらうことです。
無料で作ってあげるとクオリティがある程度低くても感謝してもらえます。この感謝が次の仕事に仕事に繋がって来ることもあるのです。
(後に、この時無料で作成した動画をきっかけに「このレベルで作成できるなら継続してお願いしたい」と言われ月額20万円の契約に繋がります。)
④自分の得意分野を見定める(〜3ヶ月)
こういった形で動画を数本作ることで、自分の得意な領域などが分かってきたりします。
駆け出しの動画編集者が他の編集者と差別化を図る最も簡単な方法は『ポジションを確立する』ということです。
自分は『この分野のこういう編集が得意です』と言うことでそのジャンルの仕事を優先的にもらいやすくなります。
駆け出しの段階で「色んな編集に対応可能です」などといっても興味を持たれません。なぜなら実績も少ないあなたに仕事を頼む理由がないからです。
自分の場合は『トーク系のYouTube動画の編集が得意です』とざっくり方向性を定め、YouTube動画の編集を求めていそうな人を探すところからスタートしました。
YouTubeを選んだ理由は、比較的編集がシンプルなことと、需要がとても増えていることを実感していたからです。
ポジションを確立し、SNSで発信することで身近な人から仕事をいただけることも多々あります。
⑤ターゲット層を定め営業を開始する(〜4ヶ月)
自分の得意分野を設定することで、自分の編集スキルを求めてる顧客ターゲット層が明確になります。
筆者の場合は『トーク系のYouTube動画の編集』を得意としていたので、YouTube動画でトーク形式の動画を出しているとこ、もしくは出そうとしているところに絞って営業をしました。
営業の方法は様々です。具体的な次のような方法で営業先を探しました。
・自分のSNSのフォロワー(知り合い)
・ビジネスマッチングアプリ『Yenta』
・地方の異業種交流会
・クラウドソーシングサービス
営業をかける方法はいくらでも存在ます。
多くの動画編集駆け出しの方はこの営業で躓く人も多いようですが、その場合は大抵考え方が凝り固まってます。
動画編集を求めている人なんて探せばいくらでもいるので、まずはフットワーク軽く事業者や経営者と話せる場に行き、自分の顔と名前をどんどん売っていきましょう。
このような形で活動しながら、③で低単価で作らせてもらった動画をポートフォリオとして見せながら、「この編集なら〇〇円でやります」と提案します。
全てが全てお願いしてもらえるわけではありませんが、一定数から「じゃあお願い」という依頼をいただくことができるようになりました。
⑥紹介で案件が入ってくるようになる(〜5ヵ月)
既存のクライアントさんとしっかりと付き合いをしっかりしていれば、自然と紹介で案件が入ってきたりします。
よく営業で新規営業ばかりに気を取られる方も多いですが、既存のクライアントさんから2つ目3つ目の案件を継続的にもらうことの方がはるかに労力も少なくて済みます。
さらに既存のクライアントが別のクライアントを紹介してくださることも珍しくありません。
このような形でどんどんと紹介の輪が広がっていき、自分1人では対応しきれないほどの仕事量になってきました。
この段階では、自分の編集スキルが突き抜けて優れていたかというと、そういうわけではないと思います。一般的な編集者とさほど差はなかったでしょう。
ただし既存のクライアントさんの要望をしっかりと汲み取って動くことは意識していました。
企業から案件をもらい続けるために必要なことはいかに「この人は仕事がしやすいな」と思ってもらえるかが重要です。
そのために当然ですが納期は厳守。むしろもらっていた納期よりも巻きで納品することで仕事が早いなと思ってもらったり、
即レスを徹底して返信を早くしたり、修正対応は急ぎで行ったりと、
こういう誰でもできることを徹底することでクライアントとの付き合いが長くなり、紹介も生まれていくのです
⑦外注などを使いながら拡大していく
ここまでの段階で月30万円くらいの収益にはなっていたので生活に困るとかはありませんでしたが、自分の作業時間と労力に限界を感じ始めていました。
そこで次に行ったことが作業の一部外注です。
全てを外注するというわけではなく、誰でもできそうな作業のみを外注しました。
YouTubeの編集でいうとテロップ挿入などです。
テロップ挿入作業でかなり時間を取られていたので、この部分を外注に回すことにしました。そうすることで、自分は別の作業に時間を使えるので、数をこなすことができます。
こういった形で効率的に仕組み化することにより、月に対応できる数を増やし売上も同時に増えていきました。
その結果、6ヶ月後には50万円の収益を得れるくらいにまではなっていたということです。
動画編集を仕事にして良かったこと・辛かったこと
ここまで動画編集を仕事にするまでに行ってきたことについて触れました、ついでに動画編集を仕事にして良かったことと辛かったことについてもいくつか触れておきます。
動画編集を仕事にして良かったこと
自由なワークスタイルが確立できた
まず動画編集を仕事にして良かったことは自由なワークスタイルが確立できたことです。
ここでいう自由とは、時間と場所の制限がなくなったということです。
基本的にフリーで動画編集の仕事をするとなると、案件ベースでの収益になるので仕事時間は自由です。起きたい時に起きて、寝たい時に寝れるようになったのは生活の充実度が上がったとも言えます。
もちろん撮影や打ち合わせなど、時間と場所を調整しなければならないこともありますが、他の多くの仕事と比べるとその頻度は少ない方かと思います。
時間と場所の制約をできるだけ減らしたいと思ってる方には動画編集を仕事にするのは良いかもしれません。
様々な業界に詳しくなった
色んな業界のクライアントと付き合ううちに、様々な業界に詳しくなります。
これまであまり関わってこなかったような業界からの依頼になると、動画を作ってるうちにどんどん詳しくなっていきます。
「この仕事をしていなかったら関わることがなかっただろうな…」というような業界からお仕事をいただけたときは、自分も初めて知ることが多くとても刺激的です。
作業が楽しい
純粋に動画編集が好きという方は仕事自体が楽しいと思います。
動画編集の面白さは、未完成の映像素材を調理していくことによって1つの動画作品が生まれていくことにあります。
様々な編集・加工を加えていくことでその作品が出来上がっていく過程そのものが楽しいです。
同じように編集作業そのものを楽しめる人は非常に動画編集に向いてると思います。
動画編集を仕事にして辛かったこと
もちろん、良いことだけではなく辛いこともあります。
・想定していたより大変な編集もある
クライアントから仕事を依頼された際「これくらいで終わりそうだな…」と見積もって業務をスタートすると思っていた以上に大変だったということはよくある話です。
こういう時でも仕事を請けた以上はなんとしても終わらせなければなりません。
途中で「やっぱりできません…」なんて言ってしまうとその時点で信頼関係が崩れてしまい失注に繋がります。
・収入に対する不安がある
動画編集に限らずですが、フリーランスとして活動する上で収入はなかなか安定はしません。
特に、動画編集者として活動するならどうしても自分の時間と労力の切り売りになってしまいます。
突然自分が病気になる可能性だって事故に遭う可能性だっております。太いクライアントから突然契約を切られる可能性だってあります。
そう言った時にもし作業ができるなくなると収入が止まってしまうという不安は常にあります。
だからこそ、ある程度収入が入ってきたとしても慢心せずに仕事と向き合う姿勢はとても大事です。
まとめ
以上、動画編集を仕事にするまでにしたことについて解説していきました。
一部では「動画編集はもう稼げない」と言われてたりもするようですが、実際に現場にいる身としては全然そんなことはないと言い切れます。
そのことについて詳しく述べた記事がこちら
むしろ動画市場は右肩あがりに伸び続けています。まだまだ編集者が足りない状況でもあります。
これから動画編集を仕事にしようと考えてる人は、しっかりと手順を踏んで1つずつレベルアップしていくことを心がけていただければと思います。