動画編集、もぅマヂ無理・・・
動画編集者のJPです。
僕はこれまで動画編集歴は1300本以上、20以上の企業のYouTubeチャンネルの立ち上げや運用に関わってきました。
Fimmyの記事では散々、動画編集の可能性や楽しさについて触れてきました。
ですが、全ての仕事にメリットとデメリット、楽しい面としんどい面があります。
『100%全てが楽しい仕事』なんていうのはありません。
もちろん同じように動画編集は楽しい面がありつつも、「しんどい!」と感じる面ももちろんあります。
そこで今回はあえて『動画編集ってマジしんどい!!編』ということで、リアルな苦悩や悩みを暴露していこうと思います。
- 目次 -
動画編集をしんどいと思う瞬間
動画編集をする上で「しんどい」と思う瞬間は、その時の自分のレベルによって異なります。
動画編集をやりはじめの初心者の段階から、ある程度仕事がトレ始めた段階、専業として独立してからの悩みなど、段階ごとに切り分けて解説していきます。
編集ソフトの使い方が分からない
まず最も初めに壁にぶち当たるのが『編集ソフトの使い方が分からない』ということです。
・動きをつけるのってどうやるの?
・もっと早くテロップ挿入ってできない?
・ここの切り抜き方ってどうやるの?
など、やり方さえ覚えてしまえばとても簡単な作業でも最初はそれも分からないものです。
特に僕が推奨している編集ソフトPremiere Proなどは操作性の自由度が高い分、初見ではとても複雑に感じてしまいます。
とはいえ一旦覚えてしまえばとても簡単ですし、とても便利な機能が山ほどあるので、ここで躓かないようにしてください。
もしゼロから編集ソフトの使い方を学ぼうと思ってる方は、Fimmy読者には無料でこちらのロードマップを配布してますので、ぜひ受け取っておいてください。
案件が取れない
「編集ソフトは使えるようになった」
「動画の編集も最低限はできるようになった」
その後に来る壁が案件が取れないという壁です。
特に、これまで自分でビジネスや商売をしたことがない人は、営業の基本もイメージがつかないのでここが壁になります。
動画編集は今や需要がとても多い分野なので、仕事が取れる人のところにはどんどん仕事が来ますが、待ってて勝手にくるものでもありません。
案件を獲得しようと思えば案件を獲得するための動き方をする必要があります。
この動き方が分からなければ、最初の案件獲得で苦労します。。
案件が単発で終わってしまう
やっとの思いで獲得した案件も、単発で終わってしまうこともしばしば。
案件が継続しないので、次の案件を探さなければならない。
案件をこなしながら次の案件を探さないといけないというのは、正直結構しんどいです。
一番いいのは、一度取引を始めたクライアントから継続して仕事をもらうことです。
僕自身、動画編集で安定してきたなと思えたのは、継続的に月20万円の案件が受注できたタイミングでした。
低単価での大量受注
仕事が大量にもらえるというのは、駆け出し編集者としては嬉しいことです。
ですが、これが低単価での大量受注となると、結構しんどいです。
例えば、1本5時間かかる作業内容で単価が3000円だとします。
この場合は、自分の時間単価は600円。
これを大量受注してしまうと時給600円で働き続けるのと同じことです。
実績作りとして最初に低単価の案件をこなすのはアリですが、これが大量受注となると正直しんどいです。
クライアントからの厳しいフィードバック
自分では「いい感じにできた!」と思っていても、クライアントから「全然だめ」のフィードバックを受けてしまうことも。
編集の要件が完璧に定まっているものであれば、同じように作ればいいだけなのですが、ゼロから作るとなると感覚やセンスも問われます。
ここでクライアントから厳しいフィードバックをもらうことで、プライドも自信もズタズタになってしまうこともあります。。
厳しい意見をもらえるのはありがたいことでもあるのですが、正直けっこうしんどいです。
場合によっては
「1からやり直してください」
「やっぱり他の人にお願いします」
など言われた際は相当しんどいです。
(でもこうして人は成長していく、、)
圧倒的なスキルの差を見せつけられる
動画編集をやってると、他の動画を編集者観点で見てしまいます。
その時に「自分にはどう足掻いてもこの編集はできないな…」と思わされるような圧倒的なクオリティを見せつけられたりします。
しかもこれが自分より年齢の低い人が作っていたり、同じくらいの編集歴だったりした場合にはなおさら。
心が折れそうにもなりますが、少年漫画の主人公も必ずと言っていいほど強敵の前に心が折られるシーンがありますよね。
ですので、それを成長の糧にできるようにしていきましょう。
作業途中の案件停止
これは珍しいケースなのですが、作業の途中で案件自体が止まってしまうこともあります。
中には約束の報酬や途中までの作業代を支払ってくれるクライアントもいますが、1円も払ってくれない場合もあります。
案件が止まる理由のほとんどは相手側の都合なので、作業をしている以上は支払ってもらうのが当たり前だと作業側からすれば思いますが、事前にこの辺りの取り決めをしていないと払われないケースもあります。
実際、作業途中に案件が停止してしまい1円も支払われなかったというケースが何度かあります。
さらに酷いケースだと、納品直後に連絡がつかなくなったりしたことも。。。
今となれば『勉強代』として割り切れますが、こういったことを回避するために、前金制や契約書面の交付などの手を打っておく必要があります。
案件を抱え過ぎてしまった
案件で溢れるのは嬉しい反面、抱えすぎると頭がいっぱいになり、心に余裕がなくなります。
『自由に憧れて動画編集を始めたのに、仕事に覆われてる…』なんてことにもなり兼ねません。
案件が増えてきた分、収入も増えるので嬉しい気持ちもありますが、とはいえやはり詰めすぎると心に余裕がなくなり幸福度も下がってしまうように感じます。
まさにメリットとデメリットの表裏一体という感じですね。
作業者以上のレイヤーに上がれない
『動画編集』と一概に言っても、その仕事内容はさまざまです。
最初はもちろん、自身で編集作業を行う編集作業から入りますが、それだとどうしてもこなせる案件数が頭打ちになります。
もし、あなたが動画編集の業界で売り上げをどんどん伸ばしていきたいと考えているなら、仕事のレイヤーをあげていく必要があります。
そのために、「編集作業」というレイヤーから仕事の段階を上げて企画やディレクションといった業務を行う必要があります。
そうすることで、自分が抱えられる案件が増えるのですが、このレイヤー上げができないといつまでも編集作業をし続けなければなりません。
『編集作業が好きで収入も一定あればいい』という感じであればそれでも問題ありませんが、売り上げをどんどん伸ばしていきたい!と思いながら作業レイヤーから抜け出せない人は、悶々とした気持ちでいることになります。
クライアントとのトラブル
クライアントとのトラブルは想定もしていなかったところで起こる可能性があります。
例えば、契約時に「期待値の調整」を行わず、YouTubeに動画を上げれば集客できるんでしょ?くらいの期待値で契約してしまった場合。
「仕事お願いしたのに結果でないじゃん」とクレームに発展する可能性も。
そうならないために、期待値の調整を事前にやっておく必要があったり。
予期せぬトラブルというのは仕事をする以上、起こりうるので、これが「しんどいなー」と思うこともあります。
『トラブルをも楽しめるマインド』を持っておくと、トラブルが起きた際も冷静な対応ができることでしょう。
自分のレベル以上の仕事を受注した
自分の能力を超えた、未経験の仕事を受注した際。
この時のプレッシャーはとてつもなく大きいです。
「できますか?」と聞かれて、「できます!」と豪語したからにはやるしかない…
おそらくフリーランスでやってきた人はみんな多かれ少なかれこういう経験をしてるでしょう。
僕の例で言うと、経験なんてないのに「撮影もできる?」と聞かれて「できます」と答えたことがあります。
実際の撮影実施日までに急いで勉強したのを覚えています。。
ここが、編集者として撮影もできるようになったきっかけの始まりです。
今だから言えますが、『撮影の練習をしてから案件獲得』ではなく『案件を獲得してから撮影の練習』でした。
こういう仕事は楽しみもある反面、プレッシャーによるストレスもかかります。
ですが、こう言う自分の能力以上の仕事をすると、かなりレベルアップすることができます。
もちろん、仕事としてやる以上は失敗は許されませんので、だからこそ本気になって取り組むことでレベルアップできるんですよね。
動画編集は「しんどさ」を楽しむスキルも必要?
ということで、色んな「しんどいなー」と思う場面について解説しました。
僕自身も、これまで動画編集を行う上でたくさんの「しんどいなー」と思う経験をしてきました。
それ以上に楽しい!と思えたり、やりがいを感じたり、収入増に繋がるので、続けることができています。
ですが、今となって思えばそういった経験を乗り越えた時に大きく成長したりスキルアップできたなと思います。
いつまでも自分が楽にできる範囲内の仕事だけしていても、いつまで経っても上達はしません。
筋トレやスポーツの練習と同じで「しんどいなー」と思うことを超えてこそ、その先に成長があり、収入アップがあります。
そう思って、動画編集をする上での「しんどいなー」と思うことも、成長の機会と捉えてみれはいかがでしょうか。
(いい感じに締まった…?)